2022/7/19(火)緊急記者会見

 2022年7月14日(木)、ウクライナに軍事侵攻を行っているロシアにより、ウクライナ中部の街・ビンニツァの中心部がミサイルで攻撃されました。この攻撃により、子ども3人を含む23人が死亡したとの報道がありました。
 このビンニツァは、現在、長野県下伊那郡高森町に避難民として来日している9人の家族の出身地であり、この避難民家族を支えている禅道会(認定NPO法人日本武道総合格闘技連盟 空手道禅道会総本部)のウクライナ支部の発祥の地でもあり、2019年には禅道会ヨーロッパ選手権が開催された地でもあります。また亡くなられた子供の中には高森町に避難しているダニエラちゃん(3歳)のお友達であるリザちゃん(4歳)も含まれています。
 今回の理不尽な攻撃に対して、9人の避難民の皆さんは大いに憤っており、ビンニツァの街の様子や今の想いに関して日本の皆さんにお話ししたと言われています。そこで高森町では来る7月19日(火)に緊急記者会見を開くことといたしました。

 以下は、7月20日付で報道された読売新聞の記事からの引用です。

ウクライナ基金協力を
来月設置 避難民が呼びかけ

 高森町で暮らすウクライナ避難民9人の故郷・ピンニツァ市の中心部がロシア軍によるミサイル攻撃を受けて多数の死傷者が出たことを受け、避難民らが19日、同町役場で記者会見を開き、悲しみを語るととともに、同国支援のために設置する基金への協力を呼びかけた。
 避難民を支援する「空手道禅道会」(本部・飯田市)のウクライナ支部幹部で、同市に住むナタリア・プルニコバさんが当時の様子をオンラインで報告。ミサイルは14日午前10時40分頃、自宅から約2キロ離れた市街地に2発着弾したという。
 プルニコバさんは「次はどこに落ちるか分からず恐怖を感じた」と振り返り、「街中で葬式が行われており、避難所やシェルターの設置も津すいている。ウクライナ全土が攻撃対象になってしまった」と明かした。
 避難所の家族や親戚の無事は確認されたが、知人の子どもが犠牲となたったスタシウク・ディナさん(36)は「とても悲しいが自分が何もしてあげられない。二度と起きないようにしてほしい」と涙声で訴えた。
 同会はディナさんの娘ダニエラちゃん(3)の名前を付けた「ダニエラ基金」を来月2日から始める。同会の小沢隆首席師範(61)(高森町)は「これからが支援の本番。まずは避難民自立のための就労支援などに充てたい」と呼びかけた。

読売新聞 2022年7月20日付より
緊急記者会見風景
緊急記者会見に臨むウクライナ避難民家族
(左:カテリーナさん、右:ディナさん、中央がダニエラちゃん)
『ダニエラ基金』への支援を訴える禅道会・小沢隆首席指南 右側は高森町の壬生町長
ウクライナからオンラインで惨状を報告されるナタリア・プルニコバさん(禅道会ウクライナ支部幹部)

NHK長野(信州NEWS WEB)でのニュース報道