2025年11月1日 禅道会ウクライナ大会開催

 未だ戦禍の止まぬウクライナの地において、2025年11月1日に空手道禅道会の「ウクライナ大会」が開催され、小澤館長も出席し、盛大に実施されました。

小澤館長からのメッセージ

10/29日戦禍のウクライナ2度目訪問のため 禅道会九州大分同好会福地同好会長 飯田市お住まいの治療家のスピリチュアル指圧師中山先生にご一緒にして頂き 午後1時に高森町を出発!一路ウクライナへと向かいました。

目的はウクライナ空手大会への来賓出席とビーンニッツァ キーウで予定されている技術セミナーでの講師 負傷した兵士専門のリハビリ病院視察 キーウ市ホロシイフスキー区役所を表敬訪問などなどです。

高森を出てドーハを経由ポーランドのワルシャワに行きそこから 陸路でウクライナビーンニッツァへと向かいました。ワルシャワには イゴール支部長ナタリアが迎えに来てくれてとても懐かしく感じました。

高森を出発して56時間!10/31日午後2時42分ようやく ビーンニッツァにつきましたが 休む間もなく 負傷兵士専用の病院を視察 

日本の会社Eプラン様から過去に寄付して頂いた強アルカリ水生成機はウクライナ禅道会の子供達の為に 使っていたのですが 本日 ビーンニッツァの負傷兵士専用のリハビリ病院に 寄付する運びとなりました。

病院は禅道会のウクライナ道場長のナタリアさんがボランティアをやっている病院です。

この病院では 今後 日本の武術整体との技術交流 負傷兵士に施術 ボランティアなどで 人的交流をすると共にリハビリ病院に対する寄付を募る事なりました。

よく11/1日 午前9時より技術セミナー 午後1時よりウクライナ空手道大会終わったのは 何と午後10時でした。

セミナー 大会の合間に控室で昼食休憩をしていると高森町へ避難に来ていたカテリーナさんの弟のビタリー君が 挨拶に現れました。大きくなりました。本人が試合にエントリーしていたので 私が特別にセコンドに着きました。

ビタリーは二試合を行いましたが 高森来日組1番空手に熱心ではなかったビタリーが 空手を続けていたのが 嬉しかったです。

日本にいる時の試合より 頑張っていましたが 健闘虚しく 負けてしまい泣いていました。

その後控室には地雷で足を失った イゴール支部長の下で 分支部長努める ミハイルさんが 支援のお礼で来てくれました。

彼は ウクライナ禅道会屈指の実力者だったのですが 足を失いました。リハビリ中は空手の稽古をこなしていました。 空手道が心の支えだったとの事でした。

  

彼は3年間従軍していたのですが  肌身離さずもっていた とても大切にしていた お守り刀だったナイフを私にお礼にと言ってプレゼントしてくれました。

大会の途中 やはり高森町避難に来ていたオレナさんアルチョム親子が私に会いに駆けつけてくれて懐かしい長話しになりました。アルチョムは足の指骨折したとの事 試合は欠場です。今 17歳になり 大学生です。試合に出場したビタリーの応援を一緒にしたりと高森町での懐かしい日々を思い出しました。もう少し スケジュールが緩やかであれば 他の難民だった皆さんにも会えて食事でも出来たと思うのですが 今回はそれが出来なかったのが残念です。

翌日11/2日午後9時にビーンニッツァを出発してキーウへ午後2時着 午後3時より午後7時まで

技術セミナー!ビーンニッツァでもそうでしたが その後サイン会とにわか芸能人になりました。正直大変ヘロヘロでしたが 子達を励ますことにはなったかと思います。

翌日11/3日は今回はじめての ゆっくりスケジュール!

午後11時30分出発で聖ソフィア大聖堂を見学しました。1000年前よりのウクライナの歴史をガイドよりお聞きすることが出来たのですが 戦禍の国にいるせいか 複雑な心境になりました。  

その後午後4時よりキーウ市ホロシイフスキー区役所を表敬訪問 武道教育について説明させて頂きました。

その後 午後7時よりさよならディナー!なのですが ハードスケジュールでヘロヘロで 殆どアルコールを口にすることなく就寝!

翌日 11/4日午前11時陸路20時間をかけて国境を越え今 ポーランドワルシャワに着き 帰国の為の飛行機を待っています。

私達が 滞在中 計24回空襲警報が鳴り響き偶然知り合った義足の元負傷兵の青年などの話しなどいろんな方々の戦禍での話しを聞きました。

何とウクライナは片足を失い国のためにかたわにになっても 義足以外には補助がないとの事です。生活が困窮し奥さんと言い争いになり 未来に希望が持てない人々がアルコール依存して孤立していく事が とても多いとの事!

戦禍の悲惨さが身に沁みました。戦争は 単に死者が出るだけでなく トラウマを抱える元兵士の増加!親に先立たれた子供達の増加など 人の心を破壊し引き裂いてしまうと今されながら 思い知らされました。

一刻も早く人類から 戦争がなくなることを

願わずには いられません。